倭の五王は、記・紀にこでいせずひとまずそれを切り離して五世紀の歴史を組み立ててみる作業が必要なのであり、本書はそのための露払いである。
倭の五王~王位継承と五世紀の東アジア
朝から雨が降って、ゆったりと読書をすることができた。銀行での待ち時間など少しの空き時間で読み進めていた本を読了した。
倭の五王-「宋書」倭国伝き記録している讃・珍・済・興・武が、記・紀におけるどの天皇に当たるのかということがテーマになるのかと思っていたのだが、朝鮮半島の政治情勢や大陸の情勢から考察する本であった。
四世紀後半の東アジアでは分裂していた中国とともに倭国・高句麗・百済が国際関係の主要国であり、各国の状況関係を見ていく。