倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア (中公新書)

倭の五王は、記・紀にこでいせずひとまずそれを切り離して五世紀の歴史を組み立ててみる作業が必要なのであり、本書はそのための露払いである。

倭の五王~王位継承と五世紀の東アジア

朝から雨が降って、ゆったりと読書をすることができた。銀行での待ち時間など少しの空き時間で読み進めていた本を読了した。

倭の五王-「宋書」倭国伝き記録している讃・珍・済・興・武が、記・紀におけるどの天皇に当たるのかということがテーマになるのかと思っていたのだが、朝鮮半島の政治情勢や大陸の情勢から考察する本であった。

四世紀後半の東アジアでは分裂していた中国とともに倭国・高句麗・百済が国際関係の主要国であり、各国の状況関係を見ていく。

百舌鳥・古市古墳群世界遺産候補へ

先日の宗像「新原・奴山古墳群」が世界遺産に登録に引き続き、「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産への登録を目指し国内推薦候補に選定されました。

 7月31日の文化審議会世界文化遺産部会において、「百舌鳥・古市古墳群」は文化審議会における国内推薦候補に選定されました。
今後は、平成31年度の世界文化遺産登録をめざし、引き続き、大阪府、羽曳野市、藤井寺市と共同で、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向け、取り組みを進めてまいります。

堺市ホームページより

我が西都原古墳群は、まだ国内推薦候補に選定する候補のリストにまだ登録されていないので、まずはこの候補リストへ登録を目指しています。ただ、現在その募集みたいなものがないので、なかなか道筋が見えにくいところです。

西都原単独ではなく、新富町の新田原古墳群や高鍋町の持田古墳群、川南町の川南古墳群、宮崎市の生目古墳群などの一緒に”南九州の古墳文化”として世界遺産への登録を目指しているようです。そうした中で、講座・シンポジウムが開催されます。

世界文化遺産としての古墳を考える
宮崎県古墳講座(2017年)
「畿内(ヤマト)王権と日向(ひむか)PartⅡ」が開催されます。

8月19日(土)新富町文化会館イベントホール
犬木 務(大阪大谷大学教授)
「埴輪からみる今城塚古墳の時代
~宮崎県百足塚古墳の埴輪群像について考える~」

8月26日(土)高鍋町美術館 多目的ホール
高橋輝彦(大阪大学大学院教授)
「古墳群の動向と『記・紀』后妃・皇子伝承~畿内と日向との関係~」

12月2日(土)宮崎市生目の杜遊古館
塚口義信(堺女子短期大学 名誉学長・名誉教授)
「5世紀代における日向系王族(日下王家)とヤマト政権」

講師と北郷泰道(宮崎県教育庁文化財課)との対談・質疑応答有

【会場・受付開始】12:30 【開催時間】13:00~16:00

また、シンポジウム世界文化遺産としての古墳を考えるPartⅤ
「世界に誇る歴史的文化的景観 ~景観が語る古墳群の形成と継承から」
11月11日(土)13:30~17:00
宮崎県立西都原考古博物館 ホール

【お問合せ】宮崎県教育庁文化財課(担当 甲斐)