毎年、同じような生活をしていると、ふとした瞬間に「これはいつの出来事だったっけ?」と立ち止まることがある。季節の行事、仕事のルーティン、家族とのやりとり──繰り返される日々の中で、記憶は少しずつ曖昧になっていく。
そんな中、来年度分の「ほぼ日5年手帳」を購入した。2026年から2030年までの5年間を、しっかりと記録しておこうと思ったからだ。
5年という時間の厚み
この5年間は、ライフサイクル的にもさまざまなイベントが起こりそうな気がしている。仕事の転機、家族の変化、地域との関わり、そして自分自身の内面の変化──それらを記録しておくことで、未来の自分が過去をたどるための「インデックス」になるのではないかと思った。
ほぼ日5年手帳は、同じ日付の記録が5年分並ぶ構成になっている。去年の自分と今年の自分が、ページの上で静かに対話するような感覚。これは、単なる日記ではなく、記憶の地層を掘り起こす道具だ。
書くことの意味
何を書けばいいのか──そんな問いに対して、私は「何でもいい」と答えたい。食べたもの、読んだ本、気になったニュース、使った道具、感じたこと。たとえ一行でも、そこにはその日の自分が確かに存在している。
特に、道具に宿る記憶には強く惹かれる。万年筆のインクが変わった日、手帳の紙質に感動した日、ブログに書いたレビューの裏話──それらを記録しておけば、後から読み返したときに、物語が立ち上がってくる。
未来の自分へ
この手帳は、未来の自分への手紙でもある。5年後、どんな生活をしているだろうか。どんな価値観を持ち、何を大切にしているだろうか。そんな問いに、過去の自分が静かに答えてくれるかもしれない。
「記憶のインデックス」としての手帳──それは、日々の営みを丁寧にすくい上げ、未来へと橋を架ける行為だ。この5年間が、記録によってより豊かなものになることを願っている。