『雪花の虎』を一気読みしてしまった話──上杉謙信女性説に惹かれて

投稿者: | 2025年9月1日

歴史好きとしては、少しずつ味わいながら読むつもりだったのに……結局まとめ買いして一気に読んでしまった。 東村アキコさんの長編歴史漫画『雪花の虎』。テーマはなんと「上杉謙信女性説」。一見トンデモ説に思えるかもしれないが、読んでみると意外にも説得力があり、ぐいぐい引き込まれてしまった。

きっかけはYouTubeの対談

この作品を手に取ったきっかけは、井沢元彦氏のYouTubeチャンネル。『逆説の日本史』で知られる井沢氏と東村さんの対談動画を偶然見て、「これは読まねば」と思った。 井沢氏の歴史観は、定説に疑問を投げかけるスタイルで、謙信女性説にも一定の根拠を示していた。たとえば、月経に関する記録や、女性的な所作、出家の理由など、謎の多い人物像に光を当てている。

読みやすさの理由

『雪花の虎』は、恋愛要素が控えめで、むしろ戦国の世を生き抜く“姫武将”としての葛藤や成長が中心。 ドロドロした人間関係よりも、政治・戦略・家族の物語が丁寧に描かれていて、歴史漫画として非常に読みやすかった。 巻末の「アキコのティータイム」も、歴史が苦手な読者への配慮が感じられて好印象。

次回作への期待

東村さん自身も、対談や巻末コメントで「また別のテーマで歴史漫画を描きたい」と語っていた。 個人的には、表舞台に出てこないけれど影響力のあった人物や、女性説がある歴史上の人物など、彼女の視点で掘り起こしてほしい。
歴史の定説に疑問を持ち、物語として再構築することは、単なる娯楽を超えて「歴史との対話」だと思う。 『雪花の虎』は、そんな対話の入り口として、多くの読者にとって価値ある一冊になるはず。

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