「名探偵じゃなくても」──老いと記憶の中に宿る、静かな推理の力
小西マサテル著『名探偵じゃなくても』は、認知症を患う祖父が、鋭い観察力と人間理解で事件の真相に迫る、静かな余韻を残すミステリーです。 タイトルにある「名探偵じゃなくても」という言葉は、単なる謙遜ではなく、“誰にでも見える… 続きを読む »
小西マサテル著『名探偵じゃなくても』は、認知症を患う祖父が、鋭い観察力と人間理解で事件の真相に迫る、静かな余韻を残すミステリーです。 タイトルにある「名探偵じゃなくても」という言葉は、単なる謙遜ではなく、“誰にでも見える… 続きを読む »
史実に忠実な歴史小説も良いけれど、時代小説を読むならやっぱり、 悪は懲らしめられ、善が報われる「勧善懲悪」でスカッとしたい。 そして、登場人物の哀しみや優しさに触れて、ほろっと涙する人情噺が欲しい。 文章は軽快で読みやす… 続きを読む »
――畠山健二『本所おけら長屋』第一巻を読んで 江戸の長屋に暮らす人々の姿を描いた畠山健二『本所おけら長屋』。第一巻に収められた四つの短編は、笑いと涙、そして人と人とのつながりが詰まった物語だ。舞台は本所亀沢町の“おけら長… 続きを読む »
毎年、同じような生活をしていると、ふとした瞬間に「これはいつの出来事だったっけ?」と立ち止まることがある。季節の行事、仕事のルーティン、家族とのやりとり──繰り返される日々の中で、記憶は少しずつ曖昧になっていく。 そんな… 続きを読む »
日々の業務をこなす中で、手帳は単なる予定管理ツールではなく、思考を整え、感情を受け止める「相棒」になり得る。 私が仕事用に使っているのは、ほぼ日手帳オリジナル。A6サイズのコンパクトな1日1ページ形式で、業務の進捗、To… 続きを読む »
最近読んだ小説『名探偵のままでいて』(小西マサテル著)は、ミステリーでありながら、私にとっては“老い”と“希望”を考えるきっかけとなる一冊だった。 物語の主人公は、レビー小体型認知症を患う祖父と、その孫娘で小学校教師の楓… 続きを読む »
万年筆を使う理由は人それぞれだが、私にとってそれは「記録することの意味」を問い直す行為でもある。紙に残る言葉、時間を超えて残る筆跡──それらを支えるのが、インクという存在だ。十年以上にわたって手帳に日々の出来事などを書き… 続きを読む »
『脳科学捜査官 真田夏希 シリアス・グレー』はシリーズ第16作目。警察小説において「信頼」は、単なる人間関係の潤滑油ではない。命を預け合う現場では、それは時に「生存戦略」であり、「真実への鍵」となる。鳴神響一の『脳科学捜… 続きを読む »
日々の喧騒から少し離れて、静かな時間を過ごしたいと思ったときに出会ったのが、池永陽さんの『珈琲屋の人々』でした。タイトルの通り、物語は小さな珈琲屋を舞台に、そこに訪れる人々の人生の断片が描かれています。 この作品には、派… 続きを読む »
【読書感想】囲碁を知らない私が『幻庵』に夢中になった理由 百田尚樹さんの『幻庵』を読み終えました。正直に言うと、私は囲碁のルールすら知りません。黒と白の石を交互に置くゲーム、という程度の知識しかありませんでした。そんな私… 続きを読む »