月別アーカイブ: 2025年10月

🎧 階上から流れてきたTattoo You──記憶の鍵としてのローリング・ストーンズ

大学時代、僕は長崎市の下宿に住んでいた。坂の上にある鉄筋コンクリートの建物で、2階が入口になっている長崎らしい構造だった。上の階には医学部の学生が住んでいた。彼はいつも何かしらの音楽を流していて、その中でも印象的だったの… 続きを読む »

忘れものがつなぐ記憶──『新・御宿かわせみ2 華族夫人の忘れもの』を読んで

朝のコーヒーを淹れながら、ふと読み終えたばかりの『新・御宿かわせみ2 華族夫人の忘れもの』の余韻が胸に広がる。明治の東京を舞台にしたこのシリーズは、旧幕時代の香りを残しながらも、新しい時代の息吹を感じさせてくれる。とりわ… 続きを読む »

失われた風景と、再構築される記憶──『上野谷中殺人事件』を読みながら

浅見光彦シリーズといえば、旅情と人情が交錯する地方の風景が魅力だ。だが『上野谷中殺人事件』には、旅がない。舞台は東京の下町、谷中。再開発に揺れる地域の葛藤が描かれ、光彦は“旅人”ではなく“都市の観察者”として事件に向き合… 続きを読む »

🚗「通勤2時間、人生のスイッチタイム」〜車内は小さな宇宙〜

朝の7時、エンジンをかけると始まる僕の“宇宙旅行”。目的地は職場、自宅、そして時々、心の中。 片道1時間、往復2時間。長い?いや、これは僕にとって「情報収集と心の整備」の時間。ハンドルを握りながら、耳は自由に飛び回る。ラ… 続きを読む »

🏮文明開化の風に揺れる心──『新・御宿かわせみ』第一巻を読んで

明治という時代は、ただ「新しい」だけではない。江戸の暮らしに根ざした感覚が、少しずつ揺らぎ、変わっていく。その揺らぎの中にこそ、人の心の葛藤や希望がある──そんなことを教えてくれるのが、平岩弓枝『新・御宿かわせみ』第一巻… 続きを読む »

🫖ミルクティーと始める、やさしい朝のルーティン

— ネスカフェ ドルチェ グスト専用カプセル「ミルクティー」レビュー 朝の静けさの中で、カップに注がれるミルクティーの香りが広がる瞬間。最近、会社の鍵を返却してから、朝の時間が少しだけ自由になりました。読書、手帳、そして… 続きを読む »

🐶『大富豪同心 21 お犬大明神』レビュー:美鈴の嫉妬がかわいすぎる!卯之吉、今度は犬に夢中?

江戸の町を舞台に、奇想天外な同心・卯之吉が活躍する『大富豪同心』シリーズ。ついに21巻に突入した今作『お犬大明神』は、これまでとはひと味違う展開が待っています。 🏠 吉原から役宅へ——舞台が変われば空気も変わる これまで… 続きを読む »

📖リーディンググラスと「逆説の日本史」──読書の灯が再びともるとき

長らく積読状態だった本が、ようやく日の目を見た。 理由は単純で、しかし私にとっては大きな変化だった。老眼が進み、小さな文字がどうにも読みにくくなっていたのだ。ページを開いても、文字が霞んで見える。紙の本を読むという習慣が… 続きを読む »