月別アーカイブ: 2025年9月

「名探偵にさよならを」──記憶と推理の果てにあるもの

小西マサテルさんの『名探偵にさよならを』を読了しました。シリーズ三部作の完結編にふさわしく、静かで深い余韻が残る一冊でした。 物語の中心にいるのは、認知症を患いながらも推理を続ける祖父と、その孫・楓。彼らが紡ぐ謎解きは、… 続きを読む »

「名探偵じゃなくても」──老いと記憶の中に宿る、静かな推理の力

小西マサテル著『名探偵じゃなくても』は、認知症を患う祖父が、鋭い観察力と人間理解で事件の真相に迫る、静かな余韻を残すミステリーです。 タイトルにある「名探偵じゃなくても」という言葉は、単なる謙遜ではなく、“誰にでも見える… 続きを読む »

「勧善懲悪でスキッと、人情噺でほろっと」──時代小説の醍醐味を味わう一冊

史実に忠実な歴史小説も良いけれど、時代小説を読むならやっぱり、 悪は懲らしめられ、善が報われる「勧善懲悪」でスカッとしたい。 そして、登場人物の哀しみや優しさに触れて、ほろっと涙する人情噺が欲しい。 文章は軽快で読みやす… 続きを読む »

記憶のインデックスとしての手帳──2026年からの5年間を見据えて

毎年、同じような生活をしていると、ふとした瞬間に「これはいつの出来事だったっけ?」と立ち止まることがある。季節の行事、仕事のルーティン、家族とのやりとり──繰り返される日々の中で、記憶は少しずつ曖昧になっていく。 そんな… 続きを読む »

仕事の相棒としての「ほぼ日オリジナル」──万年筆とともに記録する日々

日々の業務をこなす中で、手帳は単なる予定管理ツールではなく、思考を整え、感情を受け止める「相棒」になり得る。 私が仕事用に使っているのは、ほぼ日手帳オリジナル。A6サイズのコンパクトな1日1ページ形式で、業務の進捗、To… 続きを読む »

名探偵のままでいて──老いと希望をめぐる物語

最近読んだ小説『名探偵のままでいて』(小西マサテル著)は、ミステリーでありながら、私にとっては“老い”と“希望”を考えるきっかけとなる一冊だった。 物語の主人公は、レビー小体型認知症を患う祖父と、その孫娘で小学校教師の楓… 続きを読む »

「記録する黒」──プラチナ万年筆インクの世界と、私が選ぶカーボンインク

万年筆を使う理由は人それぞれだが、私にとってそれは「記録することの意味」を問い直す行為でもある。紙に残る言葉、時間を超えて残る筆跡──それらを支えるのが、インクという存在だ。十年以上にわたって手帳に日々の出来事などを書き… 続きを読む »