応仁の乱〜戦国時代を生んだ大乱


ベストセラーになってるということで、手にとりました。大和国?興福寺?とどんな関係があるのだろうとワクワクしながら読みました。ただ、似たような名前や読み方が判らなかったり、なかなか読み進めるのに苦労しました。。

第一章 畿内の火薬庫・大和
第ニ章 応仁の乱の道
第三章 大乱勃発
第四章 応仁の乱と興福寺
第五章 衆徒・国民の苦闘
第六章 大乱終結
第七章 乱後の室町幕府
終    章 応仁の乱が残したもの

大和国=興福寺の経覚・尋尊という偉大な観察者の視点で、応仁の乱を解りやすく書いているが、二人を登場させるために、大和国や興福寺などを描いてあるため、応仁の乱が霞んでしまっている。

応仁の乱は、複雑というか色んな登場人物がなんの目的で戦っているのかよくわからなくなっている。

大名が守護代以下に分国経営を委任し、その収益を京都で受け取るだけだった室町時代とは全く異なる社会が生まれた。

応仁の乱を通して、それまであった中央集権的な価値観が、今につながる価値観みたいなものが出来上がっていくのだと思った。